せぼねとて

絵の事とかそれ以外のこととか。

技術はものではないし、彼の身体の物としての特質を指しているわけでもない。「技術」として「持っている」ものは物体(オブジェクト)ではなくて、当然それは行為、行動の働きとその質であるはずである。 「技術」を「持つ」とあえて言うのは「技術」が先天…

抽象課題、夏①

今年の夏はやけに暑かったように思う。7月下旬クーラーが効き始めたアトリエでF4のキャンバス三つそれぞれにみどりの絵を描いた。一つ先の出っ張った山と湖みたいな絵、一つは山と谷のような絵、そしてもう一つは渦みたいな絵。始まりはモチーフのない風景の…

私は一人間である前に落ちこぼれだ。

私は一人間である前に落ちこぼれだ。人が当たり前に突破している大学受験を四年も失敗し、バイトの面接も上手くできず不採用。友人関係も比較的に苦手ですぐ喧嘩して喋れない人が増えてしまう。家ではずっと音楽を聴いて絵を描くか曲を作るかしている。絵は…

大学一年の夏

今年の夏で23歳になる。僕は4年間も浪人をしていて毎年夏は講習会のコンクール三昧だった。毎日、目の回りそうな勢いで絵に向き合っていた。大学生になって初めての夏、心に大きな穴が空いていることに気づいてしまった。大学入ってからは忙しなく課題の絵を…

梅雨が早くあけますように。

「麦茶冷やしてあるよ」リビングに向かうと母がそういった、もうそんな季節か。7月に入ってもまだ雨が降ったり曇りの日が続くけどもうそんなになるのか、7月。 友人と好きな飲み物の話している時に鶴瓶の麦茶というとなんとなく通じる感じが好きだ。昨今、商…

2021/05/20-絵を壁に

随分前のことになる、僕の絵画は汚れたイーゼルの上でほとんど誰にも見られないですぐ壁に向けて乾かして家に持ち帰るだけが始まった。 絵を描き始めた時は自分が絵を描くということだけで嬉しかったのを覚えている。イーゼルの上に置いて離れて自分が描いた…